Windows10でWindows Updateに失敗したときの対処メモ
はじめに
この記事は Tokyo City University Advent Calendar 2021 adventar.org の21日目の記事です
昨日は たか
さんの 「政治家の発言、分析してみませんか」
でした
私、情報システム学科とか言いながら卒研でやっていることがこんな形態素分析とか、ディープラーニングとか最近のキラキラした技術ではなく、
音をひたすら情報化して、見ていく地道なものなのでこういうのぱぱっとできるの良いなぁ~~楽しいだろうな~~と思いながら4年経ちました
あっという間で時間がありません、どうしてでしょうね?
今年の話題
実はこのブログ3年間TCUACの為にしか現状使われておらず非常に 勿体ないことになっているんですね
ブログ、書こうと思っても続けられないものだなぁーと思いまして。
なのでせめて今後に役に立つような記事を書ければ良いなと思いまして
今年のテーマは
Windows Update 失敗したとき対処集
です
今まで某家電量販店で某PCショップの修理窓口として3年半やってきまして、 まぁいろんなパソコンの色んなトラブルみて直してきましたが 学生のうちにここまでいろんなパソコンのトラブルを知れたのは良いことだった のかなと思っています
で、その中でもとにかくよく聞く「Windowsの動きがおかしくなった」 これを対処してきて結構自分の中で対処パターンができてきたので 今一度ここで卒業前にまとめておいて、今後に役に立てばいいなというわけです
ほぼ自分用のものではありますが、最初の方はWindowsPCを使う人なら知っていて 損がないことも書いてある気がするので少しお付き合いいただければ嬉しいです
目次
- はじめに
- 今年の話題
- 目次
- 0:読み進める前に
- 1:どんなトラブルがそもそも起きるの?
- 2:困ったときは、まずこれを
- 3: <パターン①>操作できることが少なすぎるケース
- 4:<パターン②>ログインできるけど不具合が起きるケース
- 5:<パターン③>普通に使えるけどエラーが出るケース
- 6:まとめ
0:読み進める前に
- ここに記載していることはほぼ全て 他のブログ, MS公式のサポートページ, MS Community, Stack Overflow, Reddit等で検索結果として出る内容が記載されています。
- ここに記載されていることを実施したとして、ご自身のWindowsPCに起きたトラブルが改善することを保証するものではありません。実施の結果、すべてのデータを消失する可能性もあることをご留意ください
- ご自身でトラブルを解決する前に①必ずデータのバックアップ ②MSアカウント, office, メールパスワード等 個人のライセンスに関わる情報の収集 を実施することを強く推奨します
ここで記載していることを一歩でも間違えれば自分の大事な財産をなくすことにつながります。
そんな悲しいことが起きない様、
冷静になって、できる限り準備をしてから 起きている問題に向き合っていくよう、心に留めていただくようお願いします
自分で解決できる見込みがなくなった時点で無暗に調べても解決しません。そういう時は周りの "PCつよつよ人間" かサポートしてくれるお店に相談してください。
お金が相当かかるときもあるかもしれません。でも治って、また使えるならそれはその人・お店の技術なのでちゃんと払ってあげてください。お願いします。
今回の記事はこれが一番大事なことなのでここまで読んでいただければ後はざっくり読んでいただいて結構です
1:どんなトラブルがそもそも起きるの?
さて、ここから本題なのですがこのブログを見ている半分ぐらいの方はそもそもWindows Updateに失敗するって何?っていうところからだと思います。
僕は3年半、毎週何かしら起きているパソコンを見てきたので感覚がバグっているのですが、 どうやら多くの人はWindows Updateに失敗することが無いようなので (びっくり!)
Windows Updateに失敗するとどんなことが起きるのか、以下に例を挙げていきます。
- PC起動時に「自動修復を準備しています」「自動修復」と表示され起動できない状態がループする
- ログインはできるがその先真っ暗な画面のまま何も表示されない
- スピーカのマークが✖になり音が出ない
- デスクトップのアイコンがすべて消え、毎回「アカウントにサインイン」といわれてしまう
- 「設定」から手動で更新をしようとしたときにエラーとなり、エラーコードが表示される
- 半年/1年に1度の大型OSアップデートをしようとしてもエラーでキャンセルされてしまう
ここに出ているトラブルは数多あるトラブルのごく一部ですがよくあるトラブルなので、これからこれらのトラブルを3つのグループに分けて紹介していきます。
2:困ったときは、まずこれを
では、それぞれについて・・・と行きたいところなのですがその前に、すべてに共通して事前にしておきたいことがあります
- 数回再起動してみる
- セーフモードに入って起きるか確認する
正直に言います、私はこれで何台ものPCを直してきました。これしかしてないとき相当あります。
是非やってみてください。運が良ければ治ります
3: <パターン①>操作できることが少なすぎるケース
大変お待たせしました、ここからが本番です。
まず最初は、例に挙げた 1. 2. のケースです。
結論から言いますと
諦めてください
ショックを受ける方もいると思いますが、正直こうなった方の60%ぐらいは別OSから起動してデータ取って、リカバリしてます。 ただ、残りの40%のケースをお伝えすると
①回復メニューからコマンドプロンプト、以下のコマンドを実施
bootrec /rebuildbcd
②diskpartを開き、起動しないパーティションに対してactiveを再指定する
③回復メニューから過去のWindowsUpdateを削除する項目を実施する(成功率ほぼ0)
ぐらいしかほぼないです。
直せない理由としてこの症状の場合単純にWindowsUpdateで起動系システムがおかしくなったとは限らず、実はHDDがS.M.A.R.T.でエラーを出し始めているなんていうことだったり、もしシステムだとしてもどこが起因か追うのが難しいからになります
はっきり書きましょう、一般のWindowsPCユーザが直すにはあまりにコストが高すぎるからです
なので、私からするとこの状態になって頑張るのはあんまりオススメしないということでした
(まじで頑張ればロールバックできるかもしれないですが)
4:<パターン②>ログインできるけど不具合が起きるケース
この場合は 直せることが多い です。
例の 3. の特定の機能が動かない、なんて場合であれば
- イベントビューアを見て起動に失敗しているログのあるサービスを探す
- 問題が起きているサービスの一番底にあるサービス(=起点になっているサービス)を見つける
- サービスの元の.dllファイルの場所をみつける(大体この時点でおかしくなっていれば0KBになっているはず)
- 他の適当な同じバージョンのWindowsPCからDLLを持ってきて入れ替える
なんてことをすると治ったり、
例の 4. デスクトップが毎回どこか行っちゃう場合であれば
Windows Update の時に一時的に「ユーザプロファイル」(=アカウントの情報)の書き換えを行い、完了後に戻すのに失敗したことがほぼ100%原因であるので
- 新しいユーザアカウントを作成してデータ移行する
と解決できます。 このユーザプロファイルはWindows Updateの時には一時的に普段非表示になっているAdministratorを有効化して作業をしてくれているのですがたまに元のユーザに戻すのに失敗するようで、それにあたるとこういったトラブルが発生します。
この類のエラーはちょっと頑張ってイベントビューアをみたり、プロセスの場所をみたり、dllの場所をみて、問題になっているものを置き換えてみると結構治るので、ぜひお試しください。
5:<パターン③>普通に使えるけどエラーが出るケース
正直言うとこの場合、次何かするときに困ったり、急を要していないのであれば一時的に放置しちゃうと気が楽です。ある日突然治ってたりします。
そのうえでも治らないという場合の例を紹介します。
例の5. の場合で手動のWindows Updateでエラーコードが発生するようであれば
C:\Windows\SoftwareDistribution\Download
の中を消してみる- その上の
C:\Windows\SoftwareDistribution
のDownloadのフォルダ以外も消してみる
ことをやってみてください。 ただし、これを行うとやり直し時にものすごーーーーーく時間がかかるので注意してください
また、例の6.のように大型OSアップデートのようなケースだと以下の2パターンがあります
①FIRST BOOT, SAFE_OS
のような文言で更新に失敗する
→ハードウェアのドライバが古いのでチェックで弾かれています。ドライバ更新すれば元がWindows7でしたとかじゃなければ大体うまくいくと思います。
②SECOND BOOT
で失敗する
→パターン②の例4. とほぼ同じケースで、プロファイルに破損があるのでその移行に失敗するとこのエラーが出ます。ユーザアカウントを作りなおして、元アカウントを削除すれば成功する可能性が高いです。
(※その時に間違えて大事なデータを消さないよう気を付けてください!)
6:まとめ
以上、ここまでいろんなWindows Updateのトラブルに対処する例を挙げていきました。
トラブルも、対処ももっといろんなパターンあるのですがこれ以上書いていたらきりがないのでこの辺までにしておきます。 この辺書いておけば自分も忘れないというのもある
もちろんトラブルが起きないことが一番ではあるのですが、個体差があって、ネットワークの差があって、自動で色々やってくれるものにはトラブルがつきものです。
なのでいざというときの対応ができる知識があると安心ですよね。
是非ちょっとでもWidowsPCに詳しくなって、
このブログを見てくださった皆様が快適なWindowsPCライフを過ごせるといいなと思います
これからWindows11が一般で使用されるようになりますが、ベースはWindows10のままっぽいので結構ここの知識が使えると信じています。
というかめちゃくちゃな変更しないでMicrosoftさんお願いします
以上、WindowsPCまったくわからんケーがお送りしたWindowsUpdateトラブル対処メモでした!
この記事は Tokyo City University Advent Calendar 2021 adventar.org の21日目の記事でした
0時公開間に合わず朝公開となり申し訳ございませんでした。
明日の記事はましま
さんの「卒業単位が決まる三週間前に3年から研究してた内容を教授に無に返されて死にかける話 or 姿勢推定を用いたモーショントレースでお絵かき支援の仕組みを作ってみる」です。
同じ学科の友達です、日々ひーひー言っているのは聞いておりましたが
さて、結局どちらになったのか楽しみですね!